厚生労働省(山口労働局)より、高年齢労働者の労働災害を防止するための新しい指針「エイジフレンドリー指針」が策定され、令和8年4月1日より適用が開始されました。
近年、働く高齢者の方が増える一方で、転倒や腰痛といった労働災害も増加傾向にあります。これに伴い、事業者の皆様には、年齢にかかわらず誰もが安全に安心して働ける職場環境づくり(エイジフレンドリー)への取り組みがこれまで以上に求められることとなりました。
あわせて、これらの職場改善対策を支援する「エイジフレンドリー補助金」の申請受付も開始されております。制度の概要とあわせてご確認ください。
1. 「エイジフレンドリー指針」に基づき事業者が取り組むべき対策
新指針では、経営トップによる方針表明から、個々の職場に応じた具体的な改善対策まで、体系的な取り組みが求められています。
- 経営トップによる安全衛生方針の表明と、労使で話し合う場の確保
- 過去の労災事例などを踏まえた、職場内の危険性(リスク)の洗い出し
- 身体機能の低下を補うための職場環境の改善(通路の段差解消、手すりの設置など)
- 暑熱環境での熱中症対策(涼しい休憩場所の整備、水分補給の徹底など)
- 定期健康診断や体力チェックの実施、個々の健康・体力状況に応じた業務配置
- 管理監督者や高年齢労働者本人に対する、安全衛生教育の実施
2. 「令和8年度 エイジフレンドリー補助金」のご案内
事業者の皆様が、高年齢労働者のための職場環境の改善や健康保持増進に取り組む際、その費用の一部を支援する補助金です。
- 受付開始日:2026年(令和8年)5月20日(水)〜
- 補助対象となる主な取り組み例:
- 転倒防止対策:通路の段差解消、スロープの設置、滑りにくい床材への変更など
- 腰痛予防対策:重労働を軽減するためのアシストスーツや移乗リフトの導入など
- 熱中症対策:電動ファン付き作業服の購入、休憩室へのエアコン設置など
- 健康増進対策:専門家を招いた運動指導、体力チェックプログラムの実施など
- 留意点:申請にあたっては、高年齢者の雇用状況や対策計画などの審査があります(すべての申請に対して交付されるわけではありません)。
高年齢者の雇用継続が進む中、安心して働ける職場環境を整えることは、貴重な人材の確保や企業の経営リスク低減に直結いたします。ハード面の改修や設備導入を検討される際は、ぜひこの補助金の活用をご検討ください。
山口労働局より発行されている案内リーフレットおよび指針の詳細は、以下のリンクよりご確認いただけます。
- リーフレット① エイジフレンドリー指針の周知について https://jsite.mhlw.go.jp/yamaguchi-roudoukyoku/content/contents/002665761.pdf
- リーフレット②「令和8年度エイジフレンドリー補助金」のご案内 https://jsite.mhlw.go.jp/yamaguchi-roudoukyoku/content/contents/002665783.pdf
- リーフレット③「令和8年度エイジフレンドリー補助金」のご案内(簡易版) https://jsite.mhlw.go.jp/yamaguchi-roudoukyoku/content/contents/002670673.pdf
- 【参考】高年齢者の労働災害防止のための指針(全文) https://jsite.mhlw.go.jp/yamaguchi-roudoukyoku/content/contents/002577944.pdf